こんにちは、「コボヒロ」です。
「わが社のイノベーションの原動力となりうるのは何だろう?」
「明日のベンダー打ち合わせのアジェンダを作らないといけないな。」
「わが社はコンプライアンスの体制を確立しています。今年入社された新入社員はコンプライアンスを順守し、社会人としての自覚を持ってほしいと思っている。」
といった風に、ビジネス用語を乱発している人に読んでほしい記事です。
この記事を書こうと思った理由は、久しぶりに会った友だちがビジネス用語を乱発していてネタレベルで面白かったからです。
まずは僕の結論です。
「ビジネス用語を使うのはほどほどに。」
序文はこれくらいにして、さっそく見ていきましょう。
新しい言葉はカタカナだらけ?
新しい言葉はカタカナ言葉として突然現れて、その言葉を知っている人は上に見られ、知らない人は下に見られるという情報格差に似た状況をいろいろな場所でよく目にします。
実際に僕の友だちがそうなっていたように、みんさんの身近な人間もそういった人が少なくないと思います。
そこで直近10年ぐらいで目にするようになったカタカナ語を10個だけ書いてみました。日本語の意味をいくつ答えられたか覚えておいて下さい。
①アジェンダ
②コンプライアンス
③アウトソーシング
④セカンドオピニオン
⑤インシデント
⑥アクシデント
⑦インフォームドコンセント
⑧マニフェスト
⑨リユース
⑩イノベーション
以上です。みなさんはいくつ答えらえましたか?
答えは、下記の通りです。
①アジェンダ…課題課目、課題項目
②コンプライアンス…法令遵守
③アウトソーシング…外部委託
④セカンドオピニオン…第2の意見
⑤インシデント…事件
⑥アクシデント…事故
⑦インフォームドコンセント…事前説明、納得医療、説明と同意
⑧マニフェスト…公約文書
⑨リユース…再使用
⑩イノベーション…技術革新
ちなみに僕の脳内イメージはこんな感じです。
9~10…ビジネスマンか意識高い系
7~8…一般人の上
3~6…一般人の下(←ちなみに僕はココ)
0~2…化石
上記のランク付けに特に意味はないですが、参考までにどうぞ。傾向としては、上位グループの人間が下位グループの人間を見下します。(君たちそんなことも知らないで生きてるのかい?みたいな感じで。)
ではその意味として用いられる日本語の技術は、10年ぐらいで生まれたのでしょうか?
カタカナ語の技術は昔から存在しているものがほとんど
カタカナ語のほとんどは昔から存在している技術です。
たとえば、アウトソーシング。
アウトソーシングは会社が業務の一部を外部に委託すること、という意味です。
会社が業務の一部を外部に委託することは、20年以上前から行われいたはずなのに、それをいまさら「アウトソーシング」と言い方を変える必要性はないように感じるし、ある種の違和感(気持ち悪さ)すら覚えてしまいます。
他にも、アジェンダも違和感があります。
最近は会議で日常的に使いますが、本当の必要性は疑わしいことこの上ないです。
「本日のアジェンダは~です。」よりも「本日の議題は~です。」のほうがわかりやすいに決まっています。
リユースだって、再利用といったほうが伝わりやすいのに、わざわざ紛らわしいカタカナ語を使いたがる傾向にあります。(紛らわしい言葉にリサイクル、リデュースがある)
ではなぜ、今の日本人はカタカナ語を積極的に使いたがるのだろうか?
「僕たち新しいことをしています」感を演出するためにカタカナ語は必要
カタカナ語を積極的に使いたがる理由は、何か新しい取り組みをしているように見せるため、という側面があるのではないかと僕は考えています。
「業務を外部委託しています。」というより「業務をアウトソーシングしています。」といったほうがなんか新しく感じるし、
「飲み終わったペットボトルは再利用しています。」というより「飲み終わったペットボトルはリユースしています。」といったほうがなんか凄いことをやっているようにを感じてしまいがちです。
しかし意味が伝わるのは、明らかに前者であるという点は疑いがないと思います。なぜなら、私たちは日本人だから。
言葉が新しいから内容も新しいとは限らない
言葉が新しいことと、内容が新しい(伴っている)かどうかは全く別問題である、
という事実を認識している人たちは意外と少ないです。
だからこそ、正しい認識のもとカタカナ語を使わないと、恥をかいたり、
知らず知らずのうちに他人を傷つけてしまいますよ。
まとめ
漢字は新しい言葉を表現することをできなくなっているのは事実です。
しかし、だからと言ってカタカナ語を連発するのはいかがなものかな?と思います。
「ビジネス用語を使うのはほどほどに。」これがこの記事の結論です。
みなさんと次の記事でお会いできるのを楽しみにしています。
でわまたっ