有料級の自己啓発

善悪の基準なんてあいまいなモノ【脱税だって「善」になる】

2019年2月19日

善悪の基準なんてあいまいなモノ【脱税だって「善」になる】

こんにちは、「コボヒロ」です。

TwitterでAmazonに関するこんなニュースが話題になっていました。

詳しく知りたい方は、ぼくのツイートにリンクが置いてあるのでどうぞ。

さて、このニュースをみてみなさんは何を感じましたか?

憤り?怒り?悲しみ?

ちなみにトランプ大統領はかなりお怒りだった様子です(笑)

こんな冗談は置いといて、このニュースから本当に学ぶべき点は、

「善悪の基準なんてあいまいなモノだよね。」

という現実です。

序文はこれくらいにして、さっそく見ていきましょう。

Amazonに悪気なんてない。むしろ「感謝してくれ。」って思ってるよ

結論として今回のこの騒動、違法性はまったくありません。

Amazonの節税対策が毎年完璧なだけです。

それなのに、メディアやニューヨークの市民はこれでもかってぐらい袋叩きにしています。

なぜでしょうね?

「たくさん稼いでいるんだから、富の再分配を行うべきだ。」「そんなのは公平じゃない。」「税金が0なんて悪意しかない。」

おそらくこんな怒りの考えがあるんだと思いますけど、

Amazonからしたら、悪意なんてこれっぽちも感じていません。

「むしろ感謝してくれ。」

ぐらいに思っています。

なぜなら、Amazonは節税したことで、

「配当が増えて株主が喜んでくれる。」
「世界がより良い方向に進んでいく可能性が上がった。」

と本気で考えています。

その理由を見ていきましょう。

Amazon6つの中核価値経の影響

Amazonには、「Amazonの6つの中核価値」というものを掲げています。

それは、

①顧客最優先
②行動重視
③オーナーシップ
④高い採用水準
⑤イノベーション
⑥倹約

の6つです。

これらは独立して成り立っているわけではなく、複雑に絡み合って成り立っています。

鋭い人ならもう気がついたと思いますが、

今回のAmazonが行った節税は「Amazonの6つの中核価値」に則った行動である、

ということになります。

「なんで?どういうこと??」

そう言ったわからない人のために詳しく解説していきます。

先ほど説明した「Amazonの6つの中核価値」をわかりやすい言葉で表現してみます。

そうすると、

①お客さまは神様(株主)である。
②思考からはなにも生まれない。行動あるのみである。
③1人1人が中核価値を守り、責任感をもって仕事をしよう。
④優秀な人材は資産である。
⑤世界を切り開くのは我々だ。
⑥お金のムダ使いは絶対にしない。

という言葉で表せます。

ココでもう一度さっきと同じ説明をしてみることにします。

「これらは独立して成り立っているわけではなく、複雑に絡み合って成り立っています。」

「Amazonが行った節税は「Amazonの6つの中核価値」に則った行動である。」

もうわかりましたよね?

一応少しだけ考える時間を取ります。

答えは、中核価値の文章を組み換えることでAmazonの正当性を証明することができます。

今回の場合だったら、

お金のムダ使いは絶対にしてはいけない。それには2つの理由がある。

1つ、お客さまは神様(株主)であるから。2つ、世界を切り開くのは我々だからだ。

世界を切り開く未来を実現するためには、優秀な人材の獲得が必要である。

なぜなら優秀な人材は行動力があり、強い責任感をもって仕事をするからである。

しかし、優秀な人材を雇用するにはお金が必要だ。

ゆえに、お金の無駄遣いは絶対にするべきではない。

と、AmazonのDNAを色濃く受け継いでいる幹部たちは、考え、実行するわけです。

だから、Amazonが対策した節税は「Amazonの6つの中核価値」に則った行動である。と言えるのです。

だから、悪気なんて全くないし、違法性も全くないと言えるのです。

「世界がより良い方向に進んでいく可能性が上がったし、配当が増えて株主が喜んでくれる。お前ら感謝しろよな。」

ぐらいに思っています。

ではなぜ、世界的なニュースになるぐらい炎上してるの?と思いますよね。

理由は、大衆がAmazonの節税問題を「善か?悪か?」で判断してしまっているからです。

「善か?悪か?」の基準なんてあいまい

この税の問題を「善か?悪か?」の視点から議論していくと、

少し話がややこしくなってくるのですが、お付き合いください。

Amazonが税金を政府に納めることは、「富の再分配」を行っていくということになります。

(ほかにも、警察、消防、などにも使っていますがココでは割愛します)

すなわち、お金持ちからお金を取り上げ、そのお金を貧乏人や困っている人に社会保障という形で配り、

みんな同じぐらいの生活を送れるようにしよう、ということです。

しかしそれは同時に、お金持ちからお金を盗む、という意味に捉えることもできます。

では、ここで質問です。

「Amazonは年間で20兆円の売上がある企業です。この企業に課税してもいいですか?それともダメですか?」

あなたならどっちですか?

多くの人は、

「課税をしてもいい」
「富の再分配は正しい」

と答えるハズです。

その理由は、教育を受けられなかった人や食べるものや住む場所がない人たちに、

富を分け与えるべきだと考えているからです。

お金持ちの1億円を食べ物に困っている子どもに与えたら、多くの命が救えますよね、というお話です。

もう一方で、

「課税はダメだ」
「富の再分配は間違っている」

と考える人もいます。

課税は所得の取り上げであり、労働の一部を政府が強制的に要求している行為なので、

個人の余暇を奪う「強制労働に等しい」と考えるからです。

ゆえに「課税はダメだ」「富の再分配は間違っている」と答えます。

「俺の1億円で食べ物に困っている子どもを救う?無理無理。自分のほうが大事だもん。」みたいな考え方ですね。

もちろんその考え方は受け入れられず、現在ではご存知の通り富の再分配が行われています。

理由は、貧乏が多数派で、金持ちの意見ばかり聞いていると票が集まらないからです。

こういう話をもっと知りたい人はこちらの記事を読んでみて下さい。(現在未公開)

Amazonは節税を「善」と考え、大衆は節税を「悪」と考えている

結論は、Amazonは節税を「善」と考え、大衆は節税を「悪」と考えている、

というシンプルなモノにまとめられます。

結局なにが言いたかったのかというと

「善か?悪か?」の基準なんて人それぞれ違うし、

時代のルールでいくらでも変わるから、気にしても仕方がない、ということです。

そんな答えのない議論をしている暇があるなら、

ブログを1記事でも多く書いていたほうが圧倒的に有益です。

みなさんとは次の記事でお会いできるのを楽しみにしています。

でわまたっ

おまけ

この記事を読んで、「Amazonってどんな会社なの?」

と気になった人に送る、珠玉の2冊をご紹介します。

↓Amazon 世界最先端の戦略がわかる

↓アマゾンのすごいルール

どちらかの本を読めば、Amazonの凄さが良くわかります。

この機会にぜひ。

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