こんにちは、「コボヒロ」です。
起業しようとしている人は、
「なにから始めたら良いかわからないから、起業セミナーで勉強してこよう。」
「セミナーって実際にどのくらいの知識がつくの?」
「セミナーってなにをしていくれるの?」
そんな悩みを抱えていると思います。
今回は取引先の紹介で、起業セミナーの常連の方から貴重なお話を聞くことができたので、
今回はその内容をシェアしたいと思います。
本来なら取材に応じてくれた方の自己紹介が入るのですが、
「こんな内容の記事で個人情報は恥ずかしいから、掲載はNGでお願い。」
とのことなので呼び方だけ決めます。
呼び方は起業セミナーの常連客だから、ジョーさん(仮)と呼んでいきます。
年齢は32歳、起業セミナー歴18ヶ月、現在も起業できていない猛者です。
改めて、今回は取材にご協力いただいてありがとうございます。
(この記事でジョーさんを若干ディスっていますが、本人に許可を取ってディスっています。ご了承ください。)
まずは結論です。
「セミナーにいくなら明確な目的をもっていこう。」
序文はこれくらいにして、さっそく見ていきましょう。
起業に魔法の公式なんて存在しない
ジョーさん「僕は起業したい!って真剣に考えています。
でも、なにから始めたらいいかわからないから、ネットで調べた起業セミナーに参加しています。
起業セミナーは成功までの道筋を示してくれるものですからね。」
会話を始めてすぐにこの話を聞かされたとき、正直にいうと僕は「考えが甘い」と思ってしまいました。(目上の方には失礼ですいません。)
なぜ僕はジョーさんの考えが甘いと思ったのか、その理由は3つあります。
1.起業する前から他力本願になっている
起業とは、自分の力で稼いでのし上がることなのに、起業前から他人に頼っていて大丈夫なのかな?と思ってしまいました。
起業したことがある人ならわかると思いますが、起業したらもう誰も助けてくれないです。
社会的な信用は0になるし、最初はなかなか結果が出ないし、励ましてくれる人もいないです。
スタートしたばかりの起業家は想像を絶するぐらいの孤独です。
その孤独に耐えられるメンタルを持っているとは思えない。
2.セミナーに行く目的が明確ではない
セミナーに行くなら明確な目的をもっていきましょう。
「とりあえず~」とか「なんとなく~」でセミナーに行くのはやめたほうがよいと思います。
なぜなら、目的のない英語の勉強と同じで、最終的に時間の無駄になるからです。
もし、あなたの学びたいことがマーケティングなのに、弁護士主催の起業セミナーに行ってもなにも得るものはないと思いませんか?
セミナーにどうしても行きたいなら、しっかりと目的を持ってから行くべきだと思います。
3.楽しようとしている
これは起業に限る話ではなく、すべての物事に当てはまりますが、楽をしようとして上手くいったケースは極めて少ないと思います。
みなさんは起業にどういったイメージを抱いていますか?
昼間にちょこっと仕事をして、そのあと外車を乗り回して、
夕方からワインを飲んでいるようなイメージならすぐに捨てたほうが良いです。
ヒエラルキーの頂上にいる起業家はそういった生活かもしれませんが、
普通の起業家や個人事業主は地道な作業の積み重ねで、華やかなことなんて何一つないです。
きちんと現実を見ましょう。
セミナーに行くことを目的にしないで、あくまで助走として使う
先ほど述べたことを僕がジョーさん伝えると、
「それはわかっているんだけど、セミナーに行くとまわりの人は起業を目指す人ばかりだから刺激的なんだ。
モチベーションが上がるんだよ。しかもセミナーに行くたびに自分の足らないところがわかって知識が増えるし、
起業に向かっている自分の成長を実感できるんだ。起業セミナーのコミュニティにも入れて輪も広がるしね。それはコボヒロさんにもわかるでしょ?」
と少し興奮気味に話していました。
なるほどなるほど、確かに一理ある。
しかし、違和感はそれ以上にある。
モチベーションが上がる
僕が一理あると思ったことは、「モチベが上がる」という一点のみです。
この点についてはみなさんも容易に想像がつくと思います。
自分と同じ境遇で頑張っている人間がまわりにたくさんいたら、確かにモチベーションは上がります。
次に違和感に思ったことを聞いてみました。
「起業を目指す人たちって初対面の人が多いですか?」
そしたらジョーさんが真剣な顔で、
「そんなわけないでしょ、ほとんど顔なじみだよ。」
この言葉を聞いて、ぼくの違和感が嫌悪感に変わりました。
「モチベーションが上がる!」と話していたジョーさんが実際にしていたことは、
「傷の舐め合い」と「俺たち起業に向けて頑張ってます感」だけだったんです。
セミナー主催者は優秀
そして僕がもう1つ違和感を感じた部分は、
「セミナーに行くたびに自分の足らないところがわかって、知識が増えるし、起業に進んでる自分の成長を実感できるんだ。」
の部分です。
この言葉を聞いたとき、セミナーの主催者の優秀さに驚きました。
なぜなら、セミナー主催者はセミナーに行くたびにあなたの足らないところを実感させてくれるわけです。
「ここが足りません。この考え方も足りません。こっちももっと勉強しないとだめですよ!」みたいな感じで教えてくれるのです。
セミナーの受講者は、
「まだまだ私には起業なんて早いんだ。もっと頑張らなくては!!」と思い、
またそのセミナーに足を運んでくれるというカラクリになっていたのです。
この状態になったらセミナー沼にはまっています。
毎回毎回セミナーに行くたびに、今回はここが足らない、
次の週はここが足らないの、ないない尽くしです。
こうして少しずつリピーター客を作って、セミナーをビジネス化していくというビジネスモデルもある、
ということに僕は驚きました。(個人的にはよい勉強になりました)
そして気づいたら、セミナーが起業するための助走ではなく、セミナーへ行くことが目的になってしまっているのです。
ミイラ取りがミイラになる、という言葉がよく似合いますよね。
まとめ
僕は「セミナーがすべて悪い!」と言っているわけではありません。
肝心なことは自分の目的を見失わないで、セミナーを助走(手段)として使うことです。
そうすれば、効率よく起業できます。
そして最後にセミナー沼にはまっている人たちにアドバイスです。
絶対に楽なほうに流されないでください。
人生に魔法の公式はないから、一歩ずつ着実に進んでいきましょう。(上からでごめんなさい)
みなさんと次の記事でお会いできるのを楽しみにしています。
でわまたっ