こんにちは、「コボヒロ」です。
「褒め方がわからない。」
「何に対して褒めていいか分からない。」
「部下を褒めたけど、最近効果が薄い気がする。」
今回はそんな悩みを抱えているあなたに読んでほしい記事です。
まずは結論です。
「成果に対して、陰で間接的に褒めることが重要。」
序文はこれくらいにして、さっそく見ていきましょう。
成果に対して褒めることが重要
成果とは、何かをして得られたよい結果のことです。
「何かを売上を上げた」
「何かの作業能率を上げた」
という大きなものから、
「活気のある職場作りの一環で元気に挨拶していた」
「退社の前は出社した時より綺麗に掃除して帰っていた」
という些細なモノまでいろいろあると思います。
職場がプラスになる結果を生み出した人に、褒めるという行為は素晴らしいことです。
しかし、ただ褒めるだけではエナジードリンクよりも効果は薄いです。
では、どうやって褒めていけばよいのしょうか?
直接褒めると必ず破綻する
まず上司の気持ちになって考えてみてください。
たとえば、あなたが営業部の係長だという設定で考えていきましょう。
今月の成約率目標は10件のところ、部下のBくんは20件という結果を残しました。
さてみなさんならどうやって褒めますか?
どこかの部屋に呼び出して褒めたり、月末の成績発表の時にみんなの前で褒めたり、
と方法はさまざまあります。
共通点としては、直接あなたが部下を褒めているということです。
今度はあなたが部下の気持ちになってさっきのシチュエーションを考えてみてください。
直接褒められるとどんな気持ちになりますか?
「やった!係長の評価が上がった!もっと頑張ろう!」
みたいな嬉しい気持ちでいっぱいになると思います。
僕も最初は嬉しいと思いますが、人間は欲の深い生き物で、
1回目よりも2回目、2回目よりも3回目、3回目よりも4回目という感じで、
前回よりも今回のほうがたくさん褒められるに決まっている、と思ってしまいます。
だから、直接褒めるという行為は必ず破綻します。
陰で褒めることが一番効果的
直接褒めるという破綻を防ぐ方法はたくさんあります。
その中で僕が使っていたテクニックの1つは、陰で褒めるです。
古典的なテクニックですが、2019年の現在でもかなり有効な手段です。
職場の休憩時間や学校の休み時間に、必ずと言っていいほどに登場するのが、陰口です。
(陰口=いやなやつ、というイメージも最近では定着しつつあると思います。)
しかし、人間が陰口をいうことは仕方がないことなのです。
なぜなら、人類の歴史的背景をみると人の噂話や、嫌なやつの情報というのが、
集落で生活していた人間の主な情報源だったからです。
だから陰口は、集団で生きていくためには必須で、人間の本能的に仕方がないことです。
ではその陰口の内容、すなわち人の噂話や嫌なやつの情報を操作して、
「あなたが他人を褒める」という話題にすり替えたらどうなると思いますか?
答えは、
話を聞いた人(A)は幸福になり、話をした自分(B)は2倍の幸福を感じ、褒められた人(C)は3倍の幸福を感じます。
少し解説すると、(A)は(C)の情報を聞けて幸福になり、
(B)は(A)と(C)を幸福にしたと感じることができます、
(C)は(A)から直接褒めら、(C)からも褒められていたという事実を知り幸福になり、
しかもその情報は、(C)にとって価値の高い情報のため幸福度は倍増します。
だから、陰で褒めることが効果的なのです。
みなさんもこのテクニック、使ってみてはいかがですか?
補足:はけなし合えるのは、仲の良い友だち同士だけ
仲のよい友だちになると、陰でほめるなんてことはしません。
むしろ、日常的にけなしあうことのほうが正常のように感じます。
なぜなら、仲のよい友だち同士というものは、他人とできないことをできる仲だからです。
他人があなたのことをけなしてきたり、悪いところを指摘してきたら、あなたはイラっとすると思います。
しかし、あなたのことをけなしてきたり、悪いところを指摘してき人が仲のよい友だちなら、
笑いが起きたり素直に直そうと思うはずです。
要約すると、他人はあなたの悪いところを言ってくれない、けなしてもくれない、
なぜなら、トラブルが起きるかもしれないから、ということになります。
だから、仲の良い友だち同士ほどけなしあっているというわけです。
成果以外のことで褒めている人は信用できない
成果以外のことで他人があなたのことを褒めている時は、その人間はあなたに取り入ろうとしている可能性が高いです。
もちろん全員がそういうわけではないですが、僕の肌感では8割ぐらいだと思います。
たとえば僕が会社員時代にゴマスリで言われたことは、
「絶対モテますよ。」
「オシャレですね。」
「センスいいですよね。」
「いい車乗ってますよね。」
「いつ聞いてもいい声してますよね。」
などが定番でした。
少し露骨すぎです。個人的にはもっと上手く取り入ってほしいです(笑)
「そんなことはありません。私はコミュニュケーションの一環としてやっているんです!」
という人がいるかもしれません。
そう言う人は、あなたが誰かとコミュニュケーションを取る理由をもう一度よく考えてみてください。
相手と仲良くなろうとしたり、相手から信頼してもらおう、
そういった薄汚い理由でコミュニュケーションを取っていませんか?
「いや、それも仕事だから…」とあなたが少しでも思ったのなら、今すぐにその悪い習慣をやめるべきです。
ビジネスでのゴマスリは命取り
ビジネスマンならすぐにゴマスリなんてやめたほうがよいです。
なぜなら、ビジネスの場で嘘をついて褒めている人をあなたは信用することができますか?
という話になるからです。
実際にあった話ですが、10億円の設備投資の商談の時に初対面の商談相手が
「センスのいいネクタイですね。」
と言ってきたことがあります。
あなたならどう思いますか?
このときぼくは正直、
「この人との商談は見送ったほうが良いかもな。」
と考えてしまいました。
ぼくのレベルでもそう感じたので、さらに上のビジネスレベルなら会って5分もしない内に見切りをつけられて、
商談終了だと思います。
だから、ビジネスマンならもっと違う方法で、
レベルの高いコミュニュケーションをとっていくことをオススメします。
まとめ
成果に対して、陰で間接的に褒めることで、社内の雰囲気はグッとよくなります。
絶対にやってはいけないことは、成果が出ていないのに褒めることです。
みなさんと次の記事でお会いできるのを楽しみにしています。
でわまたっ
おまけ
この記事で参考にした本です。
薄っぺらい自己啓発本100冊読むなら、この2冊を100回読んだほうが有益です。
サピエンス全史(上)↓
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